TAIL

HIRONO コメント -First Attack-
(HIRONO COMMENTS)

 あの時、一緒に走っていて、このツーリングの事は分かっていると思っていましたが、これほどまでに彼が、 「VFでこけない」と言うことにこだわっていたのかと、今さらながらに思いました。
 雑誌に投稿したVF転倒回数を僕が面白おかしく数を増やしたのですが、8回しかこけていないなんて誰も信じてもらえないと思ったからでした。
 まさか北海道の転倒回数の少ない記録を作っていたとは・・・。
 いったいこれのどこに記録性があるのか?!
 こけてもいいからスピード出せば、 もっと距離を稼げるのに、VF以外のバイクにすれば、こんなに苦労しなくてもいいのに・・・。
 この時、心の隅に「単独なら成功していたかも」と思わずにはいられませんでした。

 たぶん、大方の人は、冬にバイクで北海道に行く僕たち2人を同じ種類として見ると思いますが、僕の中ではVFで行く塚ちゃんと自分とは、 はっきりと区別していました。自分までは常識、VFは非常識と。

 冬の北海道は思った以上に国道の除雪は行き届き、アイスバーンで多少はタイヤが滑るものの、XLならなんとかなると、 手応えを感じると同時に、よく考えると自分がバイクでここに来た理由、「ぶっ飛んだ事をしたい!」と思ったのだけれど、 それは塚ちゃんの方が上だなと思うようになりました。今回は失敗だけれど、 このVFが最北端に立つところを見るのも悪くないなと思いながらVFの後ろを付いて走っていました。

 あれから15年経ち、もう同じようなツーリングはしないと思う彼だけれど、未だVFに乗り続けている事を考えると、 根っこの部分は何も変わっていないんだろうなと、そしてこらからも・・・。

2003年 3月 HIRONO

タンデムイラスト

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